こんにちは。
気づいたら前回記事を書いてから42日も経っていました。
よしやるぞと意気込んで続かないのはいつものことなので、こうなることはわかっていました。
ただ今日はなんとなく書きたい気持ちになったので書きます。
今日はタイトルにもある通り、東野圭吾の手紙を読み終わったので軽く感想を書きたいと思います。
とは言え映画や本など、鑑賞した後に感想を書くのが苦手でその練習とも言えるのでどうか温かい目で見守ってくださると嬉しいです。
(軽くネタバレ含みます)
あることをきっかけに強盗殺人を犯してしまった武島剛志と、その弟に降りかかるさまざまな不幸を描いたものなんですが、まあまあ重たいです。
犯罪者の家族の現実ってこんなものなのかって思い知らされます。
恋人ができて結婚を考えたときも、バンドでプロデビューしかけていたときも、必死に働きながら大学を卒業し就職した会社でも何かと犯罪者の弟というレッテルを貼られるせいで何もうまくいきません。
物語の中盤までは、弟を差別する人たちに対して怒りの感情が湧くのですが、読み進めていくにあたって犯罪者の家族を差別してしまうのは至極真っ当だなと思いました。
ただでさえ周りにどんな悪人がいるか予測できない世の中。自分や家族の身を守るためにも、こうなってしまうのは仕方ないと感じました。
また、ある時に会社の社長と話す機会があるのですが、社長が話す内容がとても重いです。ただ言ってることは全くもって正論でかなり納得しました。
物語の本当に最後で弟はある場所にあることをしにいくのですが、その際に頭の中で考えたこと。これが本当に虚しくやり場のない気持ちがこみ上げました。
なんというか全然ハッピーエンドではないのですが、とても考えさせられる作品でかなり印象に残りました。
メンタルが穏やかなときにぜひ読んでいただきたい一冊です。
また気が向いたら書きます。