↑前の話
結局研究室には行かず部屋でボーっとする毎日を送っていた。
そして、ついに研究室から家に電話があったみたいだ。
両親からそのことを伝えられ、布団の中で震えることしかできなかった。
いろいろ問い詰められたが、ふさぎこんで何も答えようとしなかった。
普通なら僕がしっかり説明するまで親は食い下がらなかったはずだが、そんなことにもならなかった。
ある時からおかんが家に帰ってこなくなったからだ。
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結局研究室には行かず部屋でボーっとする毎日を送っていた。
そして、ついに研究室から家に電話があったみたいだ。
両親からそのことを伝えられ、布団の中で震えることしかできなかった。
いろいろ問い詰められたが、ふさぎこんで何も答えようとしなかった。
普通なら僕がしっかり説明するまで親は食い下がらなかったはずだが、そんなことにもならなかった。
ある時からおかんが家に帰ってこなくなったからだ。
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研究室から逃げて大学中退してから自衛隊に行くことになった話⑤-2
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研究室に行かなくなってもう2週間くらいが経っていた。
あれからずっとベッドの上でボーッとするか、スマホをいじるかして過ごしていたからか身体がすごく怠かった。
親には研究が落ち着いたからしばらく休んでいると嘘をついていたが、そろそろ怪しまれてもおかしくないと思い始めていた。
とりあえず何か休む理由が欲しくて、近くにあるメンタルクリニックに行ってみることにした。
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研究室から逃げて大学中退してから自衛隊に行くことになった話⑤-1
お昼ごはんを食べた後、各チームの発表が始まった。
機械の動きにレベルの差はあれど、どのチームもプレゼン通り機械を動かして会場を盛り上げていた。
ロボットが期待通りに動かず終わることがわかっている僕はとにかくその場から逃げ出したい一心で自分たちの番を待った。
そして僕たちの出番がやってきた。
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研究室から逃げて大学中退してから自衛隊に行くことになった話④
季節は秋になっても研究室には通い続けていた。
この時期になっても研究の進捗はほぼないに等しいと言っても過言ではなかった。
そして、院進学を諦めた僕は就職する旨を教授に伝えた。
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研究室から逃げて大学中退してから自衛隊に行くことになった話③
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いつも通り研究が進まず悩んでいたばかりいた日の昼頃、同じ研究室の同級生がある研究で割と大きな成果を上げたというニュースが入ってきた。
その成果を上げたのはT君で、なんとなく思いつきでやってみたら精度が上がったと興奮した素振りもなく言っていた。
皆が感心する中、指導担当の先輩と教授の部屋に入っていったT君。
その後も研究室の中ではTくんを褒め称える先輩たちの声で盛り上がっていた。
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研究室から逃げて大学中退してから自衛隊に行くことになった話②
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僕には指導担当の先輩とは別に指導をしてくれるY助手もいた。
この研究室で博士後期課程まで行って卒業後、そのまま助手になった人だ。
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